インポスター症候群とは、自分の能力や業績が周囲から評価されているにもかかわらず、自分ではそれが信じられない心の状態をいいます。
インポスター(impostor)には「詐欺師」という意味があります。
インポスター症候群の人は、自分のことを「実際よりも有能に振る舞う詐欺師」のように感じる傾向が強いため、このように名付けられました。
例えば仕事で成功して褒められたとしても、「これはたまたまラッキーだっただけ」とか、「チームのみんなの力であって、私はほとんど何もしていない」などと感じ、後ろめたさを感じます。
同時に、「自分が無能であることが周囲にバレるかもしれない」と恐れる気持ちを抱くようにもなるのです。
このため、周囲から褒められても、過剰に否定したり自分を卑下したりする傾向にあります。
また、評価を受けて管理職に抜てきされても、「自分にはそんな実力はありません」と断る人も多いのです。
能力が高いにもかかわらず、自分を過小評価してしまうインポスター症候群は女性に多い心理状態といわれています。
数ある職業の中でも、女性がほとんどを占める職場であり、複雑な人間関係が繰り広げられているのが、看護師です。
特に看護師は、この症状に悩む人がよく見られるようです。
インポスター症候群はさまざまな原因が考えられますが、主な原因の一つに「周囲から嫌われるのではないか」という不安があるとされています。
周囲から高く評価されることで、嫉妬され仲間から嫌われてしまうのではないか、という考えに至り、自己卑下をするという背景があるようです。
こうしたインポスター症候群の傾向があると、ネガティブな感情が心身を蝕んだり、人生を豊かにするチャンスを失ったりと、悲しい悪循環に入り込んでしまいます。
インポスター症候群の症状に心当たりがある方は、その特徴や対処法をしっかり確かめておくことをおすすめします。
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