患者さんの命を預かる医療現場は一人ひとりの責任が重く、過酷な職場だといわれています。
特に看護師は、医師や同僚、患者さんとそのご家族など、あらゆる立場の人と関わることになるため、人間関係が複雑であり、求められるスキルも幅広くなります。
当然、そんな看護師は医療現場においてさまざまな悩みを抱えています。
ここでは、看護師に特に多いといわれる悩みをピックアップしてみました。
最初に挙がるのは、やはり人間関係です。
同僚や先輩・上司はもちろんのこと、患者さん、そのご家族、医師や薬剤師、コメディカルなど、さまざまな人と接します。
中には苦手な同僚や上司がいるかもしれません。
それだけでなく、看護師は女性が多い職場であるため、派閥や噂話など、女性特有の人間関係ができあがっている傾向にあります。
その中で上手く立ち回ることは、なかなか難しく、悩みやストレスになっている人が多いようです。
第2は、心身への負担です。
看護師は、どのエリアでも慢性的な人手不足となっており、非常に多忙です。
常に時間に追われ、残業が多く、有給休暇が取れないなど、休息が不足しているケースが少なくありません。
そのうえ、夜勤と日勤の交替で生活リズムの確保が難しく、睡眠不足に悩まされていることもあります。
さらに、重篤な患者さんへのケアの場面では、神経を使うため、精神的な負担も大きくなります。
そんな状態で心身ともにケアをしなければならないため、とにかく自己管理が大変であることが窺えます。
第3は、スキルアップです。
医療や看護技術は日進月歩で進化しているため、常に新しい情報を学ぶ必要があります。
そんな中、看護師のキャリアアップを促す動きが強くなっており、忙しい中で資格取得をしなければならず、悩むケースも多いようです。
このほかにも、色々な悩みがあるかと思います。
悩みは一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けることが大切です。
なるべく信頼できる先輩や上司、友人などに相談してみましょう。
身近に相談できる人がいない場合は、公的な悩み相談窓口などの利用や、専門家のカウンセリングを受けることも検討した方がベターです。